洋光台の家

2世帯住宅・設計実例−2

建築雑誌にて「練馬の家」を気に入って頂いた建て主の方々と共に
時間をかけて打合せ、設計を行ない、2001年3月に創り上げた家です

設計にあたっての主なご要望は
・2世帯が気兼ねなく暮らせるように、各世帯の意見の調整しながら設計してほしい
・風通しがよく、充分な採光を確保した住まいとしたい
・収納スペースをうまく確保し、すっきり生活できる住まいとしたい
というものでした

そこで
・基本的には完全分離型でありながらも、内部でつながっている家。
・各室全てを日当たり、通風のよい前面道路側に面するものとする。
・各室ごとに、その周辺で使用する物を収納するスペースを設ける。
ことを本計画の基本としたものです

道路側外観:ゆるやかな住宅地の坂道にそって建つこの家の外観は、
坂道の勾配に合わせたシンプルで単純な形態とし、
外壁は創り手の手の跡が残る土壁調の仕上げとしました。

玄関ポーチと玄関:
各世帯の玄関前はベンチのあるポーチを共有しています
ベンチの両脇には両世帯の各種メーターや郵便受けをまとめたボックスを設けました
アプローチの床は古枕木を再利用、
玄関の石は建て主の方に直接手配頂いた化石入り石灰岩です

2階のリビングダイニング:
AV機器やFAX機、書籍、アイロンなど、
日常この部屋で使われるものを納めるべくデザインした収納棚
コスト面から、家具屋さんによらず、大工さんにつくってもらいました
正面の建具は上吊りの木製建具です

1階のリビングダイニング:
食卓を中心としたリビングは、
間接照明により柔らかな空間を演出、
年配の夫妻のためのシックなインテリア
としました
2階のキッチン:
浴室、洗濯室、洗面所などの水廻りとつながるキッチンです   
キッチン脇にはサービスバルコニーを併設
トップライトからの光により、明るく快適なキッチンです   
バルコニー:
リビングと子供室の前面のバルコニーは、
建具と同様、水に強いひば材によるバルコニーです
軒下には運動靴やぞうきん等を洗う洗濯流しを設置しました   
このバルコニーの塗装は、建て主によるセルフビルドです
これはコストを抑えること以上に、自分たちで塗装することで
自分たちの家に対してより多くの愛着を持つことになったこと
と思います
階段室:
階段の段板下は、スリッパや
折りたたみ傘などの収納場所
デスクコーナー:
2階のデスクコーナーは、
ご主人の仕事場でもあり家族
みんなのパソコンコーナー
クロゼット:
ウォークインクロゼットとは別に
設けたこのクロゼットは、主に
食品類のストックヤード

寝室:
内戸は防犯戸を兼ねた遮光扉です     
開口上部の丸棒は、雨天時等に洗濯物を干す
ためのものです
子供室:
将来2室に分けることを前提に、開口部や各種設備
を配置しています
部屋の前面には、奥行きの広いバルコニーが
あります

 

家族の手形を床に捺して頂きました
新築の記念として、語り継がれる家族の記憶として
家とともに在り続けることを期待するものです

 

建築データ

所在地   神奈川県横浜市磯子区洋光台
主要用途   戸建て住宅(2世帯住宅)
家族構成   両親、長女、長男夫婦+子供2人
施工   渡邊技建
構造・構法   木造(在来軸組)
基礎   鉄筋コンクリートべた基礎
規模   地上2階
敷地面積 344.0u
建築面積 118.1u
延床面積 199.2u
 1階    100.7u
 2階     98.5u
工程   設計期間 1999.12〜2000.7
工事期間 2000. 8〜2001.3
敷地条件   第1種低層住居専用地域
第1種高度地区
道路幅員 西6m
外部仕上   屋根:ガルバリウム鋼板 竪はぜ葺き
外壁:構造用ラスカット下地、モルタル塗、
    アクリルリシンこて塗
開口部:アルミサッシュ、木製建具(米ひば)
外構床:古枕木敷込(階段共)
バルコニー:パイン材(土塗壁同等木材)、
        ひば、キシラデコール塗
内部仕上   居間(1・2階共)
  床:さくら(床暖対応)フローリング
  壁:PB ジョリパット、珪藻土風仕上
  天井:PB 防汚AEP塗

 


中川龍吾建築設計事務所

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