この住宅は、まだ豊かな自然が残る霞ヶ浦にほど近い地に
若い世帯のための住まいとして設計した小住宅です。
敷地内にはケヤキの大木をはじめモミジやカキなどさまざまな樹木があり、
これらの木々を切らずに、親世帯の住む母家とつながる位置に家を配しました。
<外観(東側)>
土壁調の外壁と杉板張りの外壁、大きな軒のある屋根。
周辺に点在する旧家や土蔵をモチーフとして、周辺環境の中にたたずみながらも
若い世帯の香りを感じるものとすることを意図しました。
<平面計画>
小さな家ではありますが、各室を機能的につなげるとともに各室の天井高さに変化をつけたり、
各室から見える外の景色に変化を持たせることで視覚的に広がりのある住まいとしました。
(図中の和室は将来計画です)
<玄関ポーチ>
大庇で人を迎える玄関ポーチ
<リビング>
高天井のリビング
<ダイニング>
ダイニングよりキッチンを望む
<子供室>
ロフトを設けた子供室
<南庭と渡り廊下>
母屋との間の中庭、正面は母屋とつながる渡り廊下
<外観(西側)>
既存の樹木を残す計画としたことで、周辺の緑の中に自然にたたずむ家とすることができました。
工程
設計期間 1998. 2~1998.10
工事期間 1999. 2~1999.10
敷地条件
地域指定なし
道路幅員 6.0m
工事費
建築 1950万円(68万円/坪)
外構 150万円
外部仕上
屋根:カラーガルバリウム鋼板 平葺き
外壁:構造用ラスカット下地、モルタル塗、リシン吹付
構造用ラスカット下地、本実杉板張り、キシラデコール塗
開口部:アルミサッシュ
木製建具(タモ)
外構床:石英岩、乱貼り
内部仕上
居間
床:オークフローリング
壁:PB ジュラク塗り
天井:PB 防汚AEP塗
寝室
床:カーペット敷き
壁:合板2重張りの上、クロス張り
天井:PB 防汚AEP塗