この住まいは、敷地の東側が道路で南側は境界ぎりぎりまで隣家が建つ、
戦後に区画整理された、練馬区内の典型的な住宅地に建つ住宅です。
ご主人はカメラマン、ご夫妻ともにオフロードバイク乗りという
アウトドア指向の強い40代のご夫婦のための住まいです。
日照条件の良いとはいえない敷地にあって
「できる限り明るくし風通しの良いリビングを」
「できるだけ仕切りの少ないオープンな間取りに」
ということが、建て主の方より出された要望でした。
そこで、南側の隣家の屋根の上からの自然光をハイサイド窓より2階の
リビング・ダイニングに採り込み、その光を階段や吹抜、ガラス床等を通して
1階の諸室に導こうと考えたものです。
また、ハイサイドライトを南・北側の双方に設けることにより高い天井の近くで風の道をつくり、
各室の空気がこれに誘引されることを意図したものです。
これらのことにより2階のリビング廻りのみでなく1階のアトリエやたたみの間
においても自然光がふりそそぎ、風の流れる家としたものです。
<外観>
敷地内の桜と外観見上げ
古枕木の外構と建物全景
<玄関ポーチ>
玄関正面(庇は鋼製)
<1階、たたみの間、アトリエ>
2階の床面より光を採り入れた1階のたたみの間
写真上:書斎よりたたみの間を望む
写真下:たたみの間、南側天井の見上げ
アトリエの吹抜(奥は階段室)
<トイレ(1階)>
<階段>
写真上:アトリエ脇の階段 写真下:階段見上げ
<2階、リビングダイニング、キッチン>
ハイサイドライトにより明るく広がりのあるリビング・ダイニング
写真上:リビング・ダイニング、上部3本の梁状の木は照明BOX
写真下:リビング・ダイニング見下げ
写真上:リビングと連続するバルコニー
写真下:下階に光を導く床ガラスと床用コンセントボックス
L型のキッチン(対面型)
<2階、たたみの間>
<アプローチ部夕景>
工程
基本設計 2003. 9~2004. 2
実施設計 2004. 3~2004. 7
工事期間 2004.10~2005. 4
敷地条件
第1種低層住居専用地域、
準防火地域、第1種高度地区
道路幅員 3.72m
駐車台数
車:2台
バイク:3台、他
外部仕上
屋根:カラーガルバリウム鋼板
外壁:アクリルリシン吹付
軒天:モルタル、防汚ウレタン塗
開口部:アルミサッシュ(ブラック)、木製建具(タモ本実板貼、ヒバ)
外構床:古枕木(アプローチ、駐車スペース)
内部仕上
リビングダイニング、キッチン、アトリエ
床:フローリング(床暖房用)、ならムク板貼、OS(アトリエ)
壁:PB アクリルリシンこて塗
天井:PB AEP塗
たたみの間
床:たたみ(熊本産)
壁:PB アクリルワシンこて塗
天井:木製天井