たまにではありますが、家相についても相談を受けます。
家相のついては、私は決して多くの専門知識を持っているわけではありませんが、これに対する私の基本的なスタンスをご説明させて頂きます。
家相というのは、自然の摂理や外敵対策などに基づく先人の知恵であり、学ぶ点が多いのは確かです。
例えば、「北東の出入口は凶」というものがあります。
これは、冬の北風によって、枯れ葉や埃、更には雑菌が家に侵入するのを防ぐべきだというものです。
また「南東の池は凶」というものがあります。
これは、夏の高温多湿な時期に、家や土台の方向に湿気を持ち込む造りとすべきではない。
不快であるばかりか家を腐らせるというものです。
これらの例からみる通り、家相は、そのほとんどのものにその理由があります。
このようなことから、これらに対する対応ができていれば、或いはその理由からはずれるものであれば、家相は決して言葉通りではないというのが私の見解です。
上記の例で言えば、コンクリートの住宅で夏場は完全空調で過ごす家であれば南東の池も「有り」ということになります。
これは少し極端な例だったかと思いますが、家相ができた時期は今のような水洗などの給排水方式ではなかった時のものですので、現在と基本的な前提条件が異なる場合も多いのです。
家相については、見る本によって違うことが書いてある場合もあります。
これは解釈の違いや、家相のルーツと言われる中国からモンゴルにかけての家相、日本における家相などの違いによるものもあるようです。
つまり、家相を気にする場合には、その意味と内容を理解した上で...というのが私の基本的なスタンスです。