収納について

すっきりと住まう、片づけやすい家

家を考えることは収納を考えるものといっても過言ではありません。
もちろん、収納のために家を造るわけではありません。
しかし今日のあふれる程のモノをいかに収納するかは、快適に住むことができる家を考える上で、最も重要な要素といえるでしょう。

私の手がける家の建て主の方は誰しも、すっきりとした、掃除のしやすい家を望みます。

収納スペースは、その量と同時に以下の点に気をつけたいものです。
・住み手の方のライフスタイルに応じた収納スペースを適材適所に確保すること。
 つまり使う場所の近くにそれぞれの収納スペースを設けること。
出し入れのしやすい収納形態とすること。
 これができていないと死蔵品を増やすばかりになってしまいます。
・収納に困るものとして多いのは、主に「衣類、寝具、靴」です。
 将来的な視点を持って、まずはここを押さえることが大切です。
収納扉を壁のように見せることが室内をすっきりと広く見せるポイントです。
 この為にはできるだけ取手や建具枠、金物等を見せないデザインとしたいところです。
・高所の収納扉、ワレモノや重いものが収納される部分の扉は地震時に開かないものとすること
 (これについては「地震対策」のページをご覧ください)

以下にこだわりの収納に関して、いくつか実例を挙げさせて頂きました。 

 
テレビ、AV機器その他を収納するとともに、荷物や洗濯物の一時
置場ともなる、居間の収納カウンター。


カウンターの裏側は、各種テープ類や辞書などの収納スペース。

季節物の収納のために利用した天井内の天袋。
重い物を置いても、地震時には飛び出さないようにしてあります。
(地震対策のページをご参照ください)



すっきりと白木で統一した和室:
左手は押入と隠蔽されたエアコン、正面地袋は書籍やアルバムの収納。
右手前方には仏壇を、更に右前方(写真外)にはテレビやAV機器を収納しています。
取手ひとつなく、壁面のように見せることで落ち着きのある和室とすることを意図しました。


玄関前には、2世帯の電気メーター(上段)、2つに仕切られた郵便受け(中段)、
ガスメーター(下段)を格納しています。
閉めると1枚のパネルのようにしています。



家具を置かない寝室:
地震時の安全性の点からだけでなく、寝室の快適性を持たせるため、
ベッド下部以外には収納スペースをあえて設けませんでした。
隣接してウォークインクロゼットを設け、その部屋の中に押し入れを設けたことにより、
可能になった安全な寝室です。

<参考>
上記収納については、雑誌「私の家づくり NO.34」の「後悔しない造り付け収納のつくり方」という特集記事、
テレビ朝日スーパーJチャンネル内「こだわりマイホーム」といった情報ソースにて取り上げられました。